DX化は机上の空論ではない。民泊コワーキングスペースのDXの問題は現場で起きている

DX化は机上の空論ではない。問題は現場で起きている 業務DX
今流行の業務DX化。どんどんやればいいってものなのかな?

こんな疑問を解決。

私はこの潮流はいい流れでもあり、悪い流れも産むのではないかと考えている。

私が現在取り組んでいる民宿やコワーキングスペースなどの簡易宿舎等の設備。これらの施設も業務DX化の検討が進められている。

今日は日頃の業務から学び考えたことを記そうと思う。ただ一言覚えておいてほしい。問題は現場で起きている。

今日の話の内容は

  • 民泊・コワーキングスペースのDX化の潮流
  • 業務DX化の様々な側面

二点を話そうかなと。 まずは結論から。

  • 民泊・スペースのDX化の背景①:変則的な労働環境に伴う長時間労働
  • 民泊・スペースのDX化の背景②:低い労働生産性に伴う賃金低下
  • 民泊・スペースのDX化の留意点①:現場の方が使える仕様
  • 民泊・スペースのDX化の留意点②:内部システムの仕組みの理解
  • 導入するDXは働く方に寄り添うものにするには①:問題は現場で起きている
  • 導入するDXは働く方に寄り添うものにするには②:傾聴の姿勢を忘れない
  • 導入するDXは働く方に寄り添うものにするには③:見えない課題を見つけ出すこと

民宿、コワーキングスペースのDX化の潮流

現在様々な業界においてDX化が進められている。

「DX化、DX化って言うけど、民泊コワーキング施設にとってどんなメリットがあるのさ!」と、あなたの声も私の耳元に届いてきそうであるが、、、

DX化を勧めることになったのは宿泊業界のデメリットである

  • 変則的な労働環境に伴う長時間労働
  • 低い労働生産性に伴う賃金低下

これらを解決するために生まれたものであると私は考える。

変則的な労働環境に伴う長時間労働

(引用:観光を取り巻く現状及び課題等について

上図の様に宿泊業は基本お客様の行動に合わせて動き出す。

コンサルタントの常駐と近しいものあるであろうか。いやそれ以上に過酷なのは間違いない。

私もITコンサルタントとして企業に常駐をするが定時は存在する。

上図を見たときの私の最初の印象は「家に返って自分の時間を過ごしたい。。。」であった。

大変以外の何者でもない。

低い労働生産性に伴う賃金低下

labor-productivity

(引用:観光を取り巻く現状及び課題等について

労働生産性は全産業と比べて低い傾向にある。平均が510万。

つまりは510万円よりももらってない人たちが大勢いることに驚きを隠せない。

だって8時から21時まで拘束されてるのに。。。

しかし、不動産業の利益はエグいものがあるな。それは2000万以上ももらっている方がいるのは当然である。

salary

(引用:観光を取り巻く現状及び課題等について

「きついのに、給料はもらえないし働きたくない!」なんてことは起きて当然である。

また近年大流行しているコロナ。

この影響もあり「今後同じ様にウイルスが蔓延した場合職に付けない」という可能性もある。離職も起きるだろう。

ホテル業界の儲けの仕組み

ホテル業界 もうけ 仕組み

(引用:業界地図


 

ホテル業界は広告や宣伝を旅行会社に依頼することにより集客を行い、手数料を払う。

また宿を提供後は清掃業務を外部に委託し次のお客様の宿泊に備える。

私の身近な周りの話

私も不動産を探しているとき案内してもらった仲介業者さんは宿泊業から不動産業に移られた方だった。

なぜ移ったのかの理由を聞くと

  • 過酷な労働環境
  • コロナによる将来の不安

この二つを挙げていた。

これは、早くDX化を勧めるべきだ!となった。

ただ、次の話に移りたいのだが、業務DXはいいことばかりではない。

次は私の前職の話をしようと思う。

業務DX化は良い面ばかりではない

私は前職の建設コンサルタントに勤めていた。

私が行っていた業務は主に地方整備局が国土交通省に対して提出する資料等の作成の補助をする様な仕事であった。

資料作成と言っても、PPTを作ればいいと言うものではない。

解析を回して定量的な数値を元に事業が妥当か、どこを整備しなければいけないかを提案すると言う仕事である。

その際に手入力の作業を全てオペレーション化した経験がある。
いわゆる業務DX化だ。

オペレーションの自動化を完了して報告する時にみんなの顔が曇る。

「あれ?おかしいぞ。」と入社して3年目の私は疑問に思っていた。

みんなが満足しなかったわけは

  • 現場の方が使える様な仕様
  • 内部の仕組みを知った上での業務DX化

特にこの二点を満たすことが必要だと感じたためである。

それ以降私はDX化を勧める時には上記の二つを意識している。

現場の方が使える様な仕様

私だけが使える仕組みを作ってもダメ。

それは属人化してしまうし、返って業務の効率化を妨げてしまう。

そのため

  • マニュアルの作成
  • 簡易的な言語を使用

心がけていた。

内部の仕組みを知った上での業務のDX化

  • どこが作業を遅らせるボトムネックになっているのか

探すことが一番重要。

私は先輩社員に「ここはどうなったら効率的になりますか」と常に話しかけていた。

あの時は先輩も鬱陶しかったと思うが、答えてくださってありがとうございます。

導入するDXは働く方に寄り添うもの

私の前職の経験を踏まえて現在取り組んでいる民宿、コワーキングスペースの事業を取り組むにあたっては以下の三つが大事になる。

  • 問題は現場で起きている
  • 傾聴の姿勢を忘れない
  • 見えない課題を見つけ出すこと

問題は現場で起きている

今回一番声を大にして言いたいことである。

あくまでDX化を支援する私たちは外部の人間である。

使うのは発注した人である。

そのため今一度DX化を勧める時には現場に入ってほしい。

傾聴の姿勢を忘れない

現場に行っても、困っている方がなぜ困っているのかを知らなければ意味がない。

私も前職で「ここどうなったら効率的になりますか」なんてずっと先輩に問いかけていた。

同じ様に心がけたい。

見えない課題を見つけ出すこと

ここは前の二つのことがあってのものにはなる。

特に困っている方々の大半は「どうしようもできないからたのんでいる」ということ。

あなたは解決する導入を支援するコンサルタントであるという立場を忘れずに。

最後に

今回言いたかったことは三つ。

  • 問題は現場で起きている
  • 傾聴の姿勢を忘れない
  • 見えない課題を見つけ出すこと

これからITコンサルタントとして成長していく時にもこのことは心がけたい。

また業務DX化を支援する上でお勧めする書籍3選も読んでいただけたらよりDX化を進める上で理解が深まる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました